運動の意味

筋肉から出ている物質とは

なぜ運動すると気分が良くなるのか

 

筋肉は運動に使われるだけではなく、マイオカイン(生理活性物質)がつくられる分泌臓器でもあります。これらは免疫機能を高めたり、体内の炎症を抑えたり、さらには気分の改善にも役立っています。

 

ただし、ここでいう運動とは、ヨガやピラティス、ウォーキングなど、程よい運動のことを指します。あまりに負荷の強い運動は、逆に免疫を弱めてしまうことがあります。

 

運動によってマイオカインの一種であるデコリンも分泌されますが、これはガンを抑制するものです。その他、マイオカインの中には、血管の老化を抑制したり、肌のハリを向上させるものもあります。

 

マイオカインは筋肉で分泌され、血流にのって全身に運ばれますので、運動を習慣にしている人が健康的で、気分もスッキリしているのはこのためです。もちろん病気の予防にも役立ちます。

 

体内には、身体を守るために炎症を起こしたり、それを抑制したりする、アクセルとブレーキのような物質があります。食生活によって、この炎症を引き起こす物質(TNA-aやIL-6)が過多になってしまっている人がいますが、運動することでこれらを抑制する抗炎症物質(IL-10、II-1ra)が分泌されます。

痩せる、という本当の意味は

 

運動をする目的に、外見を整えたい、痩せたいという方がいます。しかしここで注意したいのは、見た目が痩せていても、内臓脂肪が多い方がいるということです。

 

脂肪細胞は皮下と内臓、どちらもありますが、運動で減りやすいのは内臓脂肪です。もともと日本人は皮下に脂肪を溜めにくい体質にありますが、痩せているように見えても内臓脂肪がたっぷりとついている方がいます。

 

お腹がぽっこりと出ていなくても、内臓脂肪が多い人はいます。何が問題なのかというと、内臓脂肪からは炎症を引き起こす物質が出ますので、全身に悪い影響を与えてしまうのです。例えば糖尿病、動脈硬化、ガンなどです。

 

ですので「痩せる」ことでメリットがあるのは、見た目だけのことではなく、内臓脂肪が減ることで全身が健康になるということなのです。

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